「スポーツ のまち」対談

NPO法人磐田市スポーツ協会
会長 髙橋 一良
× 磐田市長 草地博昭

令和5年5月16日、スポーツのまちづくりについて、磐田市長と対談をいたしました。髙橋会長から草地市長へ、「スポーツのまち磐田」に対する考えや取り組みについてお聞きしました。

1.スポーツのまち磐田に対する思い

髙橋 磐田はスポーツにものすごく力を入れていて、評価も高いところですが、スポーツのまち磐田についてどのような思いで、どんな志で、どんなことをなさろうとしているのか、というところからお話しいただけますでしょうか。
草地 私自身は、今はスポーツ協会と名前が変わっていますが、元々、体育協会の事務局長までやらせていただいて、当時は専務理事という役職も残っていましたので理事などもやらせていただきながら、約8年、市の総合体育館の中で、スポーツ振興の仕事をしてきました。それは、スポーツ振興と施設管理の両面で、とにかく磐田市にもっともっとスポーツのまちとして、市民にも楽しんでもらいたいし、シティプロモーションとしてのスポーツというものを、プロスポーツチームと一緒に取り組んでいくということを仕事としてはやらせていただいていたわけです。象徴的な磐田市の今の事業は、このあいだの土曜日に終わったばかりの「ジュビロ磐田ホームゲーム小学生一斉観戦」ですね。
髙橋 そうですね。
草地 3500人の子どもと保護者等々が、小学生5,6年生がヤマハスタジアムに一堂に会して、ジュビロ磐田を応援して、ふるさと磐田への思いを改めて確認するということ。この事業は象徴的な事業でありますが、スポーツを身近に楽しんでいただき、人生を 豊かにするキーワードとして、スポーツというものを存分に市民に楽しんでもらえ るような環境を作っていくということが、今、磐田市が目指していくスポーツのまち づくりなのかなと思っています。
ですから、プロスポーツチームのほうも、サッカーもラグビーも、女子サッカーの静岡SSUボニータもありますし、格闘技、卓球などもありますが、それを見るほうも楽しんでいただくし、それを支える方も、楽しんでいただきたいと思っています。施設管理をしていましたが、スポーツをするほうで楽しんでいただく、これらを通じて人生を豊かになっていくような仕掛けをこれからもしていきたいと思っています。
髙橋 はい、ありがとうございます。5月13日に僕もヤマハスタジアムに居ましたけど、すごいですね。子どもたちの歓声は。
草地 子どもたちは3000人で関係者と合わせて3500人。
髙橋 聞きますと、あのようなことができるのはJリーグのチームの中でも、磐田だけだということのようです。
草地 そうですね、非常に注目され、評価されています。
髙橋 是非、これは続けていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
髙橋 磐田市の「スポーツ振興課」が、今年度から「スポーツのまち推進課」に、名前の変更がありましたね。この辺もスポーツのまちというか、環境というか、そういうところに力を入れようという意図ですね。
草地 もちろん、そうですね。「スポーツのまち」というのは、磐田市にとってすごく大事なキーワードだと思っていますので、ただ単純にスポーツ振興課とか、スポーツ推進課とかいうことではなくて、スポーツのまちというものを、市の職員にも、市民にも、改めて体に落とし込み、認知をしてもらうために、「スポーツのまち推進課」とさせてもらったということです。
髙橋 そうしてスタートを新たに切ったわけですけど、「スポーツのまち磐田」のイメージを市民がどのようにとらえたらよいか、わかりやすく言うと・・・。
草地 「わかりやすく」、というのがもしかしたら一番難しいのかもしれませんが(笑)、磐田市民にとってスポーツというキーワードが身近にあるというのは間違いないと思います。文化活動をされている方々からしても、「どちら出身ですか」と聞かれたときに「磐田市です」と言えば、だいたい他の地域から見たときに、ジュビロ磐田があるよね、ブルーレヴズ、ラグビー有名だよね、卓球の水谷選手、伊藤美誠選手いるもんね、ということで、「スポーツ」のキーワードは磐田とすごく親和性が高いと思っています。そういう意味でブランディングとしての磐田市の「スポーツのまち」というのは随分確立ができている、他市の皆さんからの評価が優れているという意味では、市民の皆さんも、他市の皆さんから言われているので、認識は随分高くなっているだろうと思います。あとはやはり日常スポーツを楽しんでいただく市民、する・支える・見るというところでかかわってもらえる市民を、もっともっと増やすことはできるのかなと思っています。
一方で、「健康」も大切なキーワードです。これからは人生100年時代となっていきますから、体を動かすという身体的な健康と、楽しいことを仲間たちと見たり、支えたりする精神的な楽しさ(という健康)、この両輪でスポーツというものを市民がうまく使ってもらえたらいいなと思っています。そういう意味でも、スポーツのまちを推進していきたいと思います。
髙橋 「スポーツのまち」というキーワードから、単にスポーツだけでなく、文化にも、産業にも、あるいは健康、それから人生を豊かにすることと、いろんなところに広がっていくようにしていかなければいけないし、それをキーワードにしてまちづくりを、様々な分野でやっていくという考え方でいかがでしょうか。
草地 そうですね。根本的には私自身の「まちづくり」の真ん中に置いているのは、安心できるまち、「人が集まる磐田市」というのをキーワードにおいています。今年度から、この間記者会見でも発表しましたけど、「ウェルビーイング指標」という、幸福感を指標にして取り組んでいこうと思っています。
それはなぜかというと、「人間は幸せになるために生きている」というキーワードを私自身はすごく大切にしていて、その幸せになるための手段として、やはりスポーツがあったり、文化活動があったり、仲間づくりがあったりします。磐田市はブランドとしてスポーツというのがあるので、これをまちづくりの中核において進めていこうとしています。究極のところは、すべて市民を幸せにしていきたいということに尽きるのかなと思います。

2.スポーツを楽しもう!

第19回いかまい磐田ふれあいウォーク(令和5年)

髙橋 草地市長は少年の頃、スポーツは何をしていたのかを、その辺を教えてください。
草地 小学校の頃は、実は野球が好きでしたね。地域のソフトボールクラブに入っていました。私が小学校の頃、6年の頃Jリーグができて、一気にJリーグブームが起きて、自分の町にもスポーツ少年団ができました。私は自分の町のスポーツ少年団、サッカーのスポーツ少年団の一期生ですね。親が小学校6年の頃に、1年だけでもと、入れてくれたので、そこからはサッカーですね。
髙橋 そうですか。
あの、僕もいろいろスポーツをやってきたけど、もう年齢になって、すごく激しい運動はできないものですから、この頃は散歩しているんです。いい言葉?で言うとウォーキングですけど、まちの中を歩くと、新たな発見というか、道もいろいろだなと感じます。例えば、車の社会ですけども、歩く人がちゃんと安全であるという視点がものすごく大事だと思えます。いろんな人がいますが、一人一人が、若い子供たちから高齢者まで、スポーツを何か一つでも、あるいは体を動かすことを何か一つでも、やれるということが健康にとってものすごく大切だということを改めて感じています。
草地 もちろんそうですね。もう少し話を長くしてもよければ、少年時代の頃、体を動かすことは好きでしたけど、私は、それほど実は、技術的に高いスキルを持っていたとか、スポーツでクラスで目立つところにいたとか、全然そんなことなくてですね、むしろ真ん中よりちょっと上か、ほんと平均点くらいでした。ですから、スポーツというものを、今見ているのは、トップアスリートのためのスポーツではなくて、多くの人に愛される、中間層の分厚い部分にどうやってスポーツというキーワードを入れ込んでいくかということを大事にしています。まさに、運動するのは今まであまり好きじゃなかったとか、スポーツは嫌いだった、苦手な人、こういう人たちにこそ、スポーツの楽しさとか体を動かすことによる価値だとか、そういうことを一緒に楽しんだでもらいたい、そういう磐田市にしていきたい。ウォーキングなど最高にいいですよね。
髙橋 やっぱり散歩がいいですね。
   東西南北、いろいろなコースを作っていますが、「あ、川汚くなったな」、とか、「なんか綺麗にしてくれたな」とか、そういうことに気づくことができて、このまちはやっぱいいまちだな、ということを感じることができると思います。
磐田市は、海から山まであって、スポーツを、あるいは体を動かす環境というのはさまざまにあると思います。人が歩く、人が走る、ということ、それから、普通の生活の中でも、エレベーターやエスカレーターを使うのではなくて、歩いてみようという気持ちになるのはすごく大事ですよね。
草地 そうですよね。
せっかくですので、ウォーキング関係で一つ、スポーツ協会のいい事業を含めて、紹介させてください。
髙橋 お願いします。
草地 そもそも私が、磐田市に帰ってきたのが平成17年、合併直後でした。あの時にみんなでやろうと行ったのが、「いかまい磐田100キロウォーク」でした。
髙橋 そうでしたね。
草地 あれは、当時の体育協会が、ウォーキング大会で合併した市町村をよくしようということで、「スポーツと観光」とか、「スポーツと町を知る」ということをキーワードとしていました。スポーツだけじゃないいわゆる掛け算ですね。
髙橋 そうですね。
草地 価値、付加価値をつけるために、20キロ歩いて、みんなで町のことをよく知ろうということで、すごくよかったと思っています。あれがあったおかげで、当時の体育協会の役員たちとか職員たちの一体感ができたし、スタッフも一体感ができたし、市民も、合併したそれぞれのまちにこんないいところがあるんだということを、あの短期間で、全部参加してくれた人は、知ることができたんですよね。
髙橋 そうですよね。
草地 私自身もあの時に、それぞれ20キロのコースを作るのに、まちを、相当いろんな道を歩かせていただきましたから、自分の中でも非常に多くの学びと気づきをいただいた。あのウォーキングがなかったら、こんなに磐田市のことを自分自身が知る機会はなかったと思いますから、そういう意味で、当時の体育協会の取り組みは素晴らしかったと思いますし、ウォーキングというのは、ゆっくりまちを歩くということで、いろんなことが発見できますから、今年もやっていただきましたが、もっともっと充実をしていただけるとありがたいなと思っております。
髙橋 今年は4月に竜洋地区で開催することができました。
今まで、桜を見る季節でいい時期にやろうとしていたんですけど、色々な関係でうまくいかなかったのですが、今年はばっちりでした。掛塚の町、そして、スタートは竜洋海洋公園でしたけど、観光ボランティアが観光コースというのを作って、掛塚の町の歴史とかそういうのを見ながらゆっくり歩きました。僕も参加しましたけど、新たな発見もあり、本当によかったなと思うし、これを継続して、ぜひスポーツ協会としてはやっていきたいと思います。
草地 ありがとうございます。
髙橋 それから、ウォーキング、あるいは散歩コースというものを、磐田市認定でもスポーツ協会認定でもいいんですけど、そんな堅苦しくなくて、こんなコースがありますよというものをPRして、選択ができるようにHP等で出していくっていうことも、とっても大事だと思います。
草地 スポーツ協会が管理していただいている東部ハイキングコース、今、『どうする家康』の関係で、大日堂とか桶ケ谷沼など注目されていますから、あれは合併前に旧磐田市が整備したコースだと思いますが、知る人ぞ知るコースになってしまっていますので、これをスポーツ協会の皆さんが掘り起こすという意味で期待したいところですね。昔のウォーキングには必ず東部ハイキングコースを、通過する小道を選定していましたので、ぜひお願いしたいです。
髙橋 ここでもう一歩、人間草地博昭に迫っていきたいと思いますが、スポーツがすごく 好きだったわけでもない市長が、今はスポーツを中心に磐田を作ろうという気持ちになっておられるというのは面白いですね。
草地 そうですね。そもそも、スポーツ協会の事務局にいた私は、当時県体協の評議員などもやらせていただいていましたけれど、周りの皆さんはスポーツで名を馳せた方ばかりでしたから、そういう意味で、私が大事にしているのは、多様性です。スポーツがあまり好きじゃない私自身がここにかかわっていくことで、先にお話しした、スポーツをあまり好きじゃない、苦手な方々にもスポーツを楽しんでいただく、アスリート目線でないスポーツの楽しみ方というのは、間違いなく提案できたりするんだろうなと思っています。
髙橋 これを小学生も見てくれていると思うんですけど、苦手な子どももきっといると思います。その子たちが、走ることが嫌だなと思いながらも、一緒に汗を流すということがとても大事なことだよということを、ぜひ知ってもらいたいと思います。それから、スポーツ・文化という意味では、さっき歩きながら観光ボランティアの方が歴史のことを教えてくれるという話をちょっとしましたけど、そういう意味では、掛け合わせていくということ、とっても大事ですよね。
草地 そうですね。もっといろいろな掛け算があると思います。例えば昔、スポーツゴミ拾いなんかもやったことがありますし、スポーツとゴミ拾いを掛ける、それから、田んぼを使ってスポーツをやっている地域もあります。農業掛けるスポーツというのもありますし、健康掛けるスポーツとか、子育て掛けるスポーツとか、掛け算はいろいろできると思うんですけど、それは今の磐田市も狙っていることろですね。
髙橋 そうですね。スポーツと経営というのもありますね。静岡産業大学にはスポーツ科学部というのがあって、いろんなスポーツ経営のこと、もちろんスポーツそのものもちゃんとやっておられると思うんですけど、そういう視点もあるんですよね。それから、例えば、農業だって体を動かす作業をするわけですから、こちらに県立農林環境専門職大学ができて、新たになって、今いろんなことをしていただいていますけど、この前、学長さんをお訪ねしたら、「ここでも運動している学生がいるので、何か協力できたらいいね」という話をすることもできましたので、とてもよかったと思っています。

3.ジュビロ磐田メモリアルマラソンで「ジュビロ磐田」・「磐田市」をPR

第25回ジュビロ磐田メモリアルマラソン(令和4年)

髙橋 この前ジュビロ磐田メモリアルマラソンの実行委員会がありまして、大会会長から、市長が大会会長ですから、実行委員長を拝命いたしました。一生懸命頑張ってまいりますのでよろしくお願いします。
このジュビロ磐田メモリアルマラソンに関することで、お話をお願いします。
草地 やはり、ジュビロマラソンにかける思いは自分の中では強いですね。
ジュビロマラソンはそもそもジュビロ磐田のJリーグ昇格を記念するために、市民がどういう形でジュビロの昇格をお祝いできるのかということで、始めたマラソンです。つまり、マラソンランナーのための大会ではなく、市民でジュビロ磐田を応援する、そのツールとしてのマラソン大会だという認識をまず自分の中で持っています。
その中で、第1回大会のお話を聞きますと、警察官の皆さんにご協力いただくものですから、「交通安全をすすめよう」目的も入れていこう、ということも先輩たちから引き継いできたところです。私自身は第8回から事務局に入りまして、当時大藤でやっていた大会は、どちらかというと当時のマラソンブームの中で、一時ランナーに寄っていた時期がありました。ランナーが記録を出すための大会ということです。これを、磐田市とジュビロ磐田をプロモーションする大会に変えていかなければいけないと思い出したのが第10回大会あたりからです。東京マラソンが東京をプロモーションするために始めた大会で、私もジュビロマラソンをランナーだけの大会だけではなくてプロモーションの大会にもう一度戻していこうということで、第14回大会からコースを変えさせてもらいました。ジュビロ磐田というキーワードを使って、全市民が関わることができるのはジュビロマラソンだけなのですね。この前の「一斉観戦」はあくまでスタジアムに来てもらわないといけない。でも、ジュビロマラソンだけはジュビロ磐田がまちの中に出ていける。ここをまず活用したいということで、それを通じて、磐田市をスポーツのまちとして、もっと外にプロモーションしていきたいというのが一つ目です。  
二つ目はですね、大事にしていきたいのは、子どもたちにいかに関わってもらうかということです。当時一番はじめに、前回はコロナ禍できませんでしたが、ロータッチゾーンをたくさん作りました。幼稚園、保育園の子どもたちにたくさん出てもらって、大人が一生懸命にやっている姿を見てもらおうとしました。 マラソンって苦しいとかのイメージが先行していますが、ジュビロマラソンは皆さん参加料を払ってでも走りたいと思われていて、苦しい思いをしているけども楽しそうに走っている大人を間近に見てもらいたいというところから、ロータッチゾーンというのをたくさん作りました。 あの時14回大会なので、当時の幼稚園児たちがもう大人になっていると思いますから、走るのが好きになっているか検証をしてみたいです。それくらい子どもたちに運動することの楽しみをジュビロマラソンを通じて知ってもらいたいと思っています。 ジュビロ磐田、磐田市のプロモーションと子どもたちのことはやっていきたいと思っています。
髙橋 今年もしっかりやりますので。新型コロナウイルスが2類から5類になったことも含めて、まちの中にいろいろな仕掛けができるように、以前よりも加えてやれるように。それから子どもたちはロータッチという言葉ですね、選手たちのタッチはハイタッチで、サッカー、ラグビーの選手たち、今年はたぶん静岡SSUボニータも出てくれるんじゃないかと思うのですが。子どもたちのロータッチが全国的に有名になりました。
草地 そうですね。
髙橋 子どもたちのロータッチがあるから参加しようという人たちが、アンケートをとるとと、結構あるんですよね。
草地 当時の教育長などが非常に乗ってくれて。本来であれば、休日に学校を開けて子どもたちは授業として参加しなければいけないということで、保護者たちにとっても先生たちにとっても負担なんですよね。  
ジュビロマラソンにあのような形で参加してもらうのは、当時の皆さんたちがその思いに共感して理解してくれたおかげで、大会が成り立っていました。もう一度そこはコロナ禍が明けて、改めてどんな目的でやっているのかを皆さんに理解していただくために丁寧に説明をしていかなければならないと感じています。
髙橋 教育委員会の皆さんのご協力、保護者の皆さんのご協力があればこそです。ただ働き方改革で先生方も色々大変だなというのもあるもんですから、その辺の兼ね合いも考慮しながらですが、ぜひとも実現はしたいと思っています。前回大会は雨でダメになってしまったりいろいろしたんですけど、それを復活できるように、先に進めていけたらと思っていますので、磐田市はもちろん、教育委員会、現場の先生方の皆さんのご協力をお願いしたいと思います。
草地 ジュビロマラソンもサッカー掛けるマラソンという掛け算ですね。来てもらった人たちにはジュビロ磐田がすごいなと思ってもらいたいし、ジュビロ磐田がある磐田市のスポーツってすごいなということを感動して帰ってもらいたいということもありますので、プレッシャーを掛けますが、大会会長として…(笑)。
髙橋 これがすべてではないと思うんですが、前回大会は残念ながら100撰に漏れてしまったので、何とか復活できるようにしたいです。この前も初めて検討会をやりまして、各種の団体にも集まっていただいて、市の皆さんも来ていただきましたけれど、よりいいものにしていきたいと思っています。
そして、多くの人が参加できるように、より多くの人が参加できるようにしていきたいと思っています。ただ、マラソン人口が新型コロナウイルスのこともあって全国的にも減っているみたいで、各地の大会も苦戦は去年もしていたようですので、磐田はそういうことを吹き飛ばしてやっていければと思います。
そして、キャッチフレーズはなんでしたっけ?
草地 「笑顔で磐田をうめつくせ!」でございます。
髙橋 はい、「笑顔で磐田をうめつくせ!」ですので、それを実現に向かって頑張っていきたいと思います。

4.老若男女、性別、国籍、障がいの有無問わず、人生の色々な場面でスポーツができる環境を

4-1 地域において

グランドゴルフ大会(令和4年)

髙橋 子どもにとってのスポーツ環境というのも大事だと思うんですけど、人生のあらゆるステージでスポーツ、あるいは体を動かすということが大事だと思います。高齢者の人たちのスポーツや、より健康で長寿になっていただきたいということに対しては、はどのようにお考えになっていますか。
草地 もうすでに地域でやっていただいていますが、輪投げ大会とか、グラウンド・ゴルフなどがありあます。スポーツというキーワードで、その場所まで行くということ、みんなで楽しみながら笑顔で話しながら体を動かすということ、これはもう地域の中でどんどん進めていただきたいと思っています。お手軽なところでいくと「いきいき百歳体操」なんかもやっていただいていますから、まさにそこは健康というキーワード、仲間づくりというキーワード、この二つを掛け算しながらやっていきたいです。
髙橋 グラウンド・ゴルフの大会、僕も毎年駐車場係で出ていたんですが、今年初めて現場の方で色々見させていただいたんです。あの、皆さん元気ですね。お元気で、来る途中にみんな車一台で四、五人乗ってくるんですよ。その和気あいあいとした雰囲気等はなかなか捨てがたいものがあると思います。あれは形を変えて継続させようと、市の方でも考えていただいているようですが、スポーツ協会でも是非応援をしていきたいと思うので、子どもから高齢者まで、男の人も女の人も、障がい者、健常者、外国人も多い磐田市ですから、みんながいろんな場面で、スポーツ、体を動かすことができる環境を作ることが大切だと思います。
これらの意気込みを、もう一度改めて、聞かせてください。
草地 人生百年時代と言われますけど、百歳まで体をピンピン動いている方というのは、これはまた少ないわけですが、だいたい健康寿命を見てみると、80とか90くらいまではそれなりに皆さん動いていると思います。高齢者とひとくくりにするというよりも、高齢者の中で65歳から例えば75歳とか、75歳から80歳とか、5歳刻みくらいで、あるいは10歳刻みくらいで、それぞれのある種カテゴリーに分けながら、施策を打っていく必要がるんだろうなというのが一点です。それと、そもそも人生の中で20歳くらいから60歳くらいまでの40年間は働くと趣味が時間軸としてあるとするならば、20年間×約200日×1日10時間ぐらい仕事の時間でとられていることと、実は65歳から85歳までの20年間は倍時間があるということですよね。(基本的には)働かないわけですから、この時間をいかに有意義に生きていただくということは、これからの皆さんにとっては人生設計かもしれませんが、行政として地域の中で真に幸せに生きてもらいたいというキーワードの中では、すごく重要な時間になります。その時間の中で、スポーツというキーワードとか社会に役立つとか、役に立ってもいいと思っている人たちが体を動かしたり、地域に社会貢献するとか、するのはすごく大事と思っていますから、もっともっとそういうところに関わってもらいたいです。
草地 かかわり続けていただく仕組み、若い人にもかかわってもらわなければいけないので、いろいろな取り組みの中で人生百年時代を豊かに生きていただくためのツールとしてのスポーツというものを、もっともっと皆さんと一緒に、価値を作り上げていきたいです。
髙橋 グラウンド・ゴルフ大会もそうでしたけど、もうその地域で地域づくり協議会や、交流センターが中心になって予選会をやってくれたりして、色々お世話をしてくれました。そこにグラウンド・ゴルフ協会やスポーツ協会、磐田市がかかわってやってきましたが、このような地域の人たちの支えは非常に大事だと思います。僕たちの子どもの頃は、地域の運動会とかありましたが、そういうものは残念ながら一部あるところもあるようですが、コミュニティーとしてはなくなってしまいました。地域とスポーツについてお聞きします。
草地 本当はすごく大事ですし、もし可能性があるとするならば、自分自身も南小学校区で南小学校の体育祭って昔からあって、町内別リレー、町内別玉入れ、綱引きとかあったので、十年くらい前まではあったような気がするので、それがやっぱりなくなってしまったので、それが非常に残念ですし、子どもたちがより一層地域に対する思いを持ちにくい環境になっていることは間違いないから、復活させたい思いはあります。しかし、現実的にはなかなか難しいということもあります。先ほども申し上げたように、時間が皆さんこれからできてくるわけでありますから、あとは皆さんたちを動きやすい、また、企画しやすいというか、何かやりたいということを手上げしたときにスムーズに市あるいはスポーツ協会が応援する体制を作って、グラウンド・ゴルフ大会やってみようや、もう一回、せめて運動会はできないまでも地域の○○大会くらいやってみようよと、運動会が始まった頃のような空気を磐田市の中で一つ一つ丁寧に作り出していければと思います。これはスポーツに限らずですけど、スポーツというのは非常にやりやすい部門だと思いますので。
髙橋 もう一つの柱は、スポーツだったり、お祭りなど文化だったり、そういうつながりを作るためにも一緒に汗を流す場面を老若男女ができるようにしたいと思っています。 その頂点に磐田市全体の運動会があるみたいな、夢としてですけれども。
スポーツ協会だけじゃなくって、皆さんのご協力を得て、いろんな事業をやっています。10月にはスポレクフェスティバルをやっているし、8月には障がい者のツインバスケットボール大会も市長杯というかたちでやっていますし、先ほど話が出たウォーキングもありますし、様々な事業をスポーツ協会としてはさせてもらっています。これらは磐田市と一緒になってやっているんですが、やっぱり若い人たちの参加というのがなかなかないですね。
これはやはりお仕事を持っているということが非常に大きな部分だと思います。自分が一人で体を動かしたりということは、やろうとすればできる思いますが、それをグループになって、あるいは、協会に参加するとか、何とか種目の協会に参加するとかというと、“ちょっと待って”という感覚になってしまうんですよね。スポーツ協会の一つ一つの種目もすごく大切ですし、私たちもそのうえでやらせてもらっておりますが、このハードルを低くできるように、磐田市のスポーツのまちづくりの中にもっともっと入れていただきたいなと思います。

4-2 ダイバーシティスポーツ

車いすツインバスケット大会(令和元年)

髙橋 ツインバスケットボール大会も8月に4年ぶりに開催します。この行事についても、スポーツ協会でもいろいろな話をしますが、コロナ禍前は全国からチームに来ていただいてやっていました。一生懸命応援してくれる人たちもいますが、一般の観客の人たちが来る場面が少なかったです。ツインバスケットボール大会の迫力を生で見ていただいて、こんなに頑張っている障がい者アスリートがいるということを伝えたいと思っています。今年はなんとかできる可能性になってきたので、以前のように全国各地からは無理かもしれませんが、できる限り一般の人たちに来ていただけるようにしていきたいと思っています。
草地 あの大会に対する思いを、いくつか話をするならば、まず障がい者スポーツということの切り口で行くならば、車いすバスケットボール以外のスポーツを少なくとも体験できるとか、知ることができるとか、そういう要素を入れていきたいなというのが当時思っていたことです。会場をイメージしていただくと、ほかに空いているのがホールですね、そして「にこっと」とか、「かたりあ」もできましたので、そういう中で障がい者のスポーツという切り口で、何かシンポジウムをやるとか、大会と並行して何か仕掛けができればということを思っているところです。なぜそう思っているかというと、自分自身が若干違和感を持っていて、語弊があれば申し訳ないのですが、「障がい者たちが頑張っているから見に来てください」というのは、ちょっと違うだろうなと思っていて、私たち磐田市では毎週のように色々なスポーツやってますから、それを見に行くのと何ら変わらない感覚で見に来てもらいたい、というのがありあます。だから、特別視しない、むしろ、面白いから見に来てもらいたい、迫力があるから見に来てもらいたいとか、何か気づきがあるから見に来てもらいたいという環境を、あの空間で一日でどうやって作り出せるかということを当時から考えていましたし、でも、なかなかそこはできなかったところです。
髙橋 そうですね。
草地 これで、コロナ禍も明けますし、やはり一昨年のパラリンピックも非常に障がい者アスリートたちも注目されましたので、あのスペースの中でもできること、たくさんあると思います。そこはぜひ、スポーツ協会にはチャレンジしていただきたいと思います。また行政でお手伝いできることがあれば、ぜひお願いしたいと思います。
髙橋 先日のダイバーシティスポーツの行事には行かれました? 
草地 プレーしました。
髙橋 そうですか。あのような外国人、ブラジル人を中心に磐田にはたくさんおられるので、国際的な行事をやりたいですね。
草地 やりたいですね。やりたいですし、あの行事ははまさに職員提案で上がってきたものですが、どんどん仕掛けをしてもらいたいですね。

5.最後に!スポーツのまち磐田をよりよくしてくためには

髙橋 いろんな切り口がスポーツにはあるなと。スポーツのまちというのは、単にスポーツだけじゃなくて、そこから派生して掛け算をやっていくことにより、より豊かな地域になり、より豊かな人生を送れることになる、ということだと思うんですよね。
改めてスポーツのまち磐田をこれからもっともっといいものに、磐田に笑顔があふれるまちに、笑顔が磐田にあふれるまちに、していくために、どんなことをお考えか、もう一度お願いします。
草地 「笑顔で磐田をうめつくせ!」というのがジュビロマラソンのキーワードですね。日常の中で、自分がありたい姿なんですよね。それはやはり、幸せ、幸福感がすごい重要かなと思っていまして、みんな幸せになるために、または笑顔になるために、やっぱりスポーツというものを存分に使い倒してもらいたいと思います。そして、スポーツをする環境というのは、市が持っているフィールドであったり体育館であったりでやるというのが大変大きいですが、何かの部分で、行政、市民とスポーツ協会の活動団体と、地域と市民個人個人が、それぞれ一体になって、スポーツのまちをみんなで作っていくということが大切じゃないかと思いますか。ぜひ、スポーツ協会がその一翼を担うということを。
髙橋 もちろん私たちの使命に燃えて頑張っていきたいなと思います。
今日は長い時間じゃありませんでしたが、どうもありがとうございました。
草地 ありがとうございました。

令和5年5月16日 磐田市役所にて